本記事では、中古MacBookを買うときに確認しておきたい注意点についてまとめました。
中古を買うという選択肢はMacBookを安く買う方法として非常に有効です。コストパフォーマンスで選ぶならもっともおすすめしたい選択肢です。
ただいくら中古と言えども決して安い買い物ではありません。万が一にも後悔しないためにも、中古MacBookを買う上で注意しておきたいこと、知っておきたいことがあります。
中古MacBookを買うときの7つの注意点
中古MacBookを買うときの注意点である以下の7つについて解説します。
注意点1. 「どこで買うか」は超大事
MacBookに限らず中古品ならどれもそうですが、その中古品によって状態の良さにバラツキがあります。
外装に傷があれば見れば分かりますが、USBポートなどのインターフェースやディスプレイ、キーボード、スピーカー、バッテリーなどのパッと見て分からない部分をひとつひとつチェックしていくのは困難です。
それを踏まえると、販売前に外装のダメージや動作確認をプロレベルで行った上で販売してくれている大手中古ショップでの購入が安心で間違いありません。
- 選択肢が多く、予算別・性能別に比較しやすい。
- 状態に応じてランク付けされており選びやすい。
- アクティベーションロックの有無を確認してくれている。
- プロレベルの動作確認の上で販売されている。
- 販売前にクリーニングしてくれている。
- 万が一の初期不良や動作不良に対して、交換や返金で対応してくれる保証を付けてくれている。
単純に選びやすいことも大きいですが、なにより安心なのが「保証」でしょう。
中古MacBookには、1年以内に購入されたものを除いてはAppleの保証はありません。中古ショップで購入すれば、万が一問題が発生しても対応してくれるので安心です。
中古ショップのなかでも、「イオシス」のような中古パソコンや中古スマホを多く扱うショップがより安心です。
なお、フリマやオークションなどの個人間取引で購入する方法はおすすめしません。
- 適正な価格で値付けされていないことが多い。
- プロレベルの動作確認を個人で行うのは困難。
- 状態に対する評価は、出品者の主観によって大きく異なる。
- 万が一トラブルになっても基本的には当事者間で解決しなければならない。
- 保証は一切ない。
しっかりチェックした上で出品されている方もいらっしゃるかと思いますが、いずれにせよ個人がプロレベルで細部の動作確認を行うのは難しいでしょう。
それに保証は一切ありません。いざ届いて問題があったとしても、「発送した時点では問題なかった」と言われてしまえばまた面倒な話に。個人間取引を利用する場合はそれ特有のデメリットがあることを知っておく必要があります。
見出しに書いたように中古のMacBookをどこで買うかは超大事。大手の中古ショップがベストですね。細かい心配は不要ですし、なによりも保証付きで安心です。
注意点2. 対応するmacOSの確認
せっかく中古MacBookを購入するなら、最新のmacOSを使えたほうがいいですよね。
2023年9月に登場した「macOS Sonoma(macOS 14)」では、デスクトップ上に表示できiPhoneとも連携するウィジェットや強化されたビデオ会議、世界中の風景を高画質で楽しめるスクリーンセーバなどさまざまな機能が追加されています。
最新のmacOS Sonomaに対応するMacBookモデルは以下のとおりです。
MacBook Pro
- MacBook Pro (16-inch, 2023)
- MacBook Pro (14-inch, 2023)
- MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)
- MacBook Pro (16-inch, 2021)
- MacBook Pro (14-inch, 2021)
- MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)
- MacBook Pro (13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (16-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 ports)
MacBook Air
- MacBook Air (15インチ, M2, 2023)
- MacBook Air (M2, 2022)
- MacBook Air (M1, 2020)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
2018年、2019年発売のモデルも対象となっていますが、これから中古MacBookを購入し、少なくとも2、3年使うなら2020年以降に発売されたMacBookモデルがおすすめです。
2020年以降発売のものなら2024年、2025年にリリースされるであろうmacOSに対応する可能性が高いです。
ただ、最新macOS対象外のモデルを選んでも使えないわけでは決してありません。いたって普通に使用できますし、セキュリティーアップデートによるフォローもあります。
予算的に厳しいであったりこだわりがなかったりという場合は、対象外のMacBookモデルを選んでも問題ありませんが、基本的には最新のmacOSに対応しているMacBookモデルがおすすめです。
注意点3. 外装への傷やダメージの確認
中古MacBookを購入する際は、外装への傷やダメージ、使用感などをチェックしておきましょう。
- 外装に傷や欠け、凹みがないか。
- ディスプレイに傷やコーティング剥がれはないか。
- キーボードの使用感の程度はどうか。
- USB-Cポートなどのインターフェースは問題なく動作するか、またはグラつきがないか。
MacBookの場合、特に使用感が出やすいのは「キーボード」ですね。
使用重ねていくと、このようにキーボードにテカリが出てきます。新しいうちは拭けばキレイになるのですが、次第に色むらのようになってきます。
キーボードの使用感は、新品を買ってもすぐに出てきます。そういう意味ではあまり気にしなくてもいいかもしれません。
アルコールなどの液体クリーナーが原因で反射防止コーティング剥がれが発生することがあります。非常に見た目が悪いのでコーティング剥がれが発生しているものは選ばないようにしましょう。
なお、以下のMacBookモデルは、過去にコーティング剥がれが発生する可能性があるとして無料修理・交換対象となっていました(現在は受け付け終了)。
- MacBook 12インチ(2015年〜2017年)
- MacBook Pro 13インチ(2013年〜2017年)
- MacBook Pro 15インチ(2013年〜2017年)
気になる方は上記のMacBookモデルを選ぶのは避けたほうがいいでしょう。
注意点4. バッテリーについて
MacBookに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは消耗品です。放電と充電を繰り返していくうちに劣化し、最大に蓄えられる電力量が減っていきます。
Appleによると、
バッテリーのこれまでの充放電回数と、あと何回充放電が可能かを把握できれば、バッテリーの交換時期がわかります。バッテリーは最大充放電回数に達した後も、本来の蓄電容量の最大 80 % を維持するよう設計されています。
Mac ノートブックのバッテリーの充放電回数を調べる
とのこと。
MacBookの最大充放電回数は1000回となっており、これを越えるとバッテリー交換を推奨するとされています。
バッテリーの充放電回数は、以下の方法で確認できます。
- optionキーを押しながらAppleのメニューをクリック
- 「システム情報」をクリック
- ハードウェアセクションにある「電源」をクリック
ただ実際のところ、購入前にバッテリーの充放電回数まで確認できない場合がほとんどです。
バッテリーの劣化具合はそれまでの使われ方によっても変わってくるので難しいところですが、気になる方はできるだけ新しいモデルを選びましょう。
またMacBookのバッテリーは交換できます。Appleの「Mac の修理サービス」からモデル別の交換費用を確認できるので、交換を考えられている方は事前に確認しておきましょう。
注意点5. アクティベーションロック
アクティベーションロックとは、第三者に使われないようにするための仕組みです。
元の所有者がアクティベーションロックを解除してくれていないと、そのMacBookを使用することができません。初期化もできないのでお手上げです。
アクティベーションロックは、「Macを探す」をオフにすることで無効にできます。
特に個人間取引で中古MacBookを購入する場合は、アクティベーションロックの有無はチェック必須です。
中古ショップで購入する場合は、事前にアクティベーションロックの有無を確認してくれているので気にしなくてOKです。
注意点6. 付属品のチェック
「付属品が揃っているか」もチェックしておきたいポイントです。
すべて揃っているに越したことはないですが、USB-C to CケーブルやUSB-C充電器は替えがきくので別で用意するのもありです。
USB-CはAppleだけの規格ではありません。市販のものでもなんら問題なくMacBookを充電できますし、携帯性に関しては市販のもののほうが優れています。
お探しの方は「MacBookにおすすめの充電器」でご紹介しているので、こちらをご確認ください。
USB-C充電器とUSB-C to Cケーブルは安価で揃えられますが、USB-C to MagSafe 3ケーブルは別で購入すると高いので、できるだけ付属されているものを選びましょう。
注意点7. 保証の有無や保証期間の確認
中古ショップで購入すれば独自の販売店保証が付いてきますが、その内容や保証期間は中古ショップによって異なります。
おすすめの中古ショップ「イオシス」の場合は、3か月の保証があります(未使用品は6か月)。初期不良や動作不良に対し、交換・返金で対応してくれます。
価格の安さ・3か月保証が魅力
保証に関して、中古MacBookを購入される方におすすめなのが「モバイル保険」への加入です。
モバイル保険では月額700円で合計3台のデバイス(主端末1台・副端末2台)を登録することができ、主端末については最大10万までかかった修理費用に対し補償してくれます。
モバイル保険は中古で購入したものでも、「販売店により購入から3ヵ月以上の動作保証が付帯された端末」であれば登録可能です。
イオシスのような3か月以上の保証がある中古ショップで購入すれば、販売店の保証が切れたあとも万が一の修理費用に備えられます。
私はMacBook Air、iPhone、Apple Watchの3台を登録していて、主端末にMacBook Airを設定しています。
月額700円かかりますが、700円で3台のデバイスの故障に備えられると考えると安いですよね。私も長く愛用していますが、中古MacBookの保証が心配な方はモバイル保険という選択肢も検討してみてください。
リスクを避けるのに有効なのは中古ショップで購入すること
本気では中古のMacBookを買うときの注意点、何を気をつけたらいいのかについてご紹介させていただきました。
- 「どこで買うか」は超大事
- 対応するmacOSの確認
- 外装への傷やダメージの確認
- バッテリーについて
- アクティベーションロック
- 付属品のチェック
- 保証の有無や保証期間の確認
本記事では合計7つを注意点としてご紹介させていただきましたが、なかでも「どこで買うか」を間違えなければ大丈夫。信頼できる中古ショップなら、その他の注意点を販売前に確認してくれていますし、保証も付き万が一のときにも対応してくれます。
中古MacBookの購入を検討されている方は、ご紹介した注意点を踏まえつつ後悔のないようにしていただければと思います!