【レビュー】Apple純正の有線イヤホン「Earpods」が実は優秀な理由

【レビュー】Apple純正の有線イヤホン「Earpods」が実は優秀な理由

Apple純正の有線イヤホンに「EarPods(イヤーポッズ)」があります。「iPhoneに付属されていた有線イヤホン」と言ったほうがピンとくる人が多いかもしれません。

iPhone 12シリーズ以降、EarPodsは付属されなくなりましたが、この有線イヤホン、ちゃんと使ってみると実は優秀なんです。

今回は「EarPodsが実は優秀な理由」ということで、音質やマイク性能などEarPodsの良さについてご紹介したいと思います。

目次

Apple純正の有線イヤホン「EarPods」とは?

まずは「EarPodsってなに?」というところをご紹介しましょう。

EarPodsの3つの種類とUSB-C変換アダプタ

EarPodsはApple純正の有線イヤホンで、「USB-C版」「3.5mmミニプラグ版」「Lightning版」の3種類あります。

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USB-Cポートを搭載するiPhoneもしくはiPadのみで使用する場合は「USB-C版」が候補になりますが、他のデバイスにも接続したい場合は汎用性の高い「3.5mmミニプラグ版」がいいでしょう。

EarPods(USB-C)とEarpods(3.5mmミニプラグ)
USB-C版と3.5mmミニプラグ版

3.5mmミニプラグ版でも、USB-Cポート搭載のiPhone 15シリーズで使用する場合は、「USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を挟むことで接続できるようになります。

Apple USB-C to 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ
Apple USB-C – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ

外観と機能

EarPodsのハウジング部分のアップ
EarPodsはインイヤー型

EarPodsはいわゆるインイヤー型の有線イヤホン。耳栓のように押し込むカナル型とは違い、耳介にひっかけるようにして装着します。周囲の音が入ってくるので屋外含めどのような環境でも手に取りやすいですね。

EarPodsのコントローラー
再生/一時停止、音量調節が可能なコントローラー

コントローラーはR側のコードに付けられています。再生/一時停止、音量調節を行えます。また電話の着信中にボタンを押して電話に出たり、通話を終了させたりできます。

このコントローラー部分にはマイクが内蔵されており、電話通話やビデオ通話に活用できます。マイク性能については後述しますが、かなり音質はいいです。

EarPodsの全体
ケーブルは細く扱いやすい

コードは細く柔らかめ。取り回しに苦労することはないでしょう。コードの長さ測ってみると、接続端子からイヤホン部分までで約110cmありました。

EarPodsの結束部分
RとLのコードを結束

ケーブルのと中にはR側とL側のコードを結束できるものが取り付けられており、スライドさせることができます。

EarPodsの3.5mmミニプラグのアップ
3.5mmミニプラグ版は4極タイプ

EarPodsはマイク付きの有線イヤホンですので、3.5mmミニプラグは4極です。

たいした問題ではありませんが、指でつまめる部分が細いので、指先が乾燥していると抜き差ししにくいと感じることがありますね。

EarPodshはiPhoneやiPad、MacなどのApple製品以外でも有線イヤホンとして使用できます。もちろんマイクの使用も可能です。

ただ接続するデバイスによっては、再生/一時停止、音量調節ができないこともあります。これはEarPodsのせいではなく接続デバイス側の話。Apple製品以外で使用するときはリモンコンが使えないことがあるのでご注意ください。

EarPodsの音質はお値段以上

EarPodsの音を聴いてみると、「音質は普通にいいぞ」という印象を受けます。

音全体としてはクセがなく聴き疲れしにくい。でも低音の量感は申し分ないですし、安いカナル型イヤホンのような音がこもることもありません。中音・高音域はAirPods(第3世代)よりも解像度が高いですね。EarPodsの音質はお値段以上ですね。

EarPodsをiPhoneに接続している様子
お値段以上の音質だと感じる

いい意味でクセがないので、私はEarPodsを「動画編集用のイヤホン」として使うことが多いです。有線なので遅延がないこともそうですが、「視聴者にどう聞こえるか」を意識したときにクセのあるイヤホンだと仕上がりをイメージしにくいからです。あと長時間使用していてもラク。

EarPodsは普段の音楽再生や動画視聴だけでなく、モニターイヤホン的な使い方に向いていると感じています。

マイク性能が高く優秀

EarPodsのマイクは優秀です。非常にクリアな音質で、普段の電話通話やビデオ会議だけでなく、動画配信用の収録に使えるほどのレベルです。

これは実際に聞いていただいたほうが早いかと思います。iPhoneのボイスメモを使い、EarPodsとAirPods(第3世代)それぞれで録音してみました。

● EarPodsで録音

● AirPods(第3世代)で録音

明らかにEarPodsのほうが声がクリアですよね。AirPods(第3世代)と聴き比べてみると全然違います。

どちらもエアコンと空気清浄機が動作している室内で録音したのですが、AirPods(第3世代)ではEarPodsでは聴こえていたホワイトノイズのような動作音が消えています。ノイズ処理などで声が聞こえやすいように処理されているのでしょう。

AirPodsのマイク性能はワイヤレスイヤホンのなかでもかなりいいほう。ノイズ処理があるので環境音が大きい場所だとまた印象が違ってくる可能性はありますが、単純なマイク性能としてはEarPodsが上です。

EarPodsは優秀なApple純正の有線イヤホン

音質は良くマイク性能も優秀。そのクオリティの高さはさすがAppleといったところで、有線イヤホンとしては非常にレベルが高いと感じます。

価格の安い有線イヤホンはいくらでもあります。1,000円前後で売られているもの、安いと数百円で買えます。一方でEarPodsの価格は税込2,780円(Apple公式サイト)。

安価な有線イヤホンを選んでもいいのですが、毎日しっかり使うのならやはりEarPodsがおすすめですね。実際に使ってみると、100円ショップに置いてあるような有線イヤホンとはレベルが違うことが分かります。

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よくある質問

EarPodsの装着感は?

耳のかたちはひとそれぞれ。すべての人の耳にフィットするわけではありませんが、世界中で販売されているということもあり大多数の耳にフィットするように設計されています。

私の場合もしっかりフィットしてくれており、勝手に落ちてしまうようなこともありません。

またインイヤー型ということもあり長時間使用しても疲れにくい設計となっています。カナル型のような圧迫感は皆無。EarPodsの装着感を「快適だ」と感じる方がほとんどのはずです。

EarPodsの耐水性は?

Apple公式サイトに「汗や水から保護」とあるように、EarPodsにはある程度の耐水性能が備わっているようです。

ただ水の浸入を完全に防ぐ防水ではないため、大量の汗や雨が原因で故障してしまうことも考えられます。

AirPodsではなくEarPodsを選ぶメリットは?

「価格が安い」ことや「充電の必要がない」ことがメリットに挙げられます。

EarPodsは有線イヤホンなのでケーブルの取り回しが不便に感じることはありますが、充電なしに挿せば使えるのでシンプルです。

アクティビノイズキャセンリグ機能は?

EarPodsには環境音をかき消せるアクティブノイズキャンセリング機能は搭載されていません。

Apple純正イヤホンでは、「AirPod Pro」と「AirPods Max」がアクティブノイズキャンセリング機能に対応します。

EarPodsの耐久性は?

使い方によるため一概には言えませんが、私はEarPodsは耐久性が高い有線イヤホンとは言えないと考えています。

ケーブルを強く引っ張ってしまって断線してしまう……というのは有線イヤホンあるあるですのでご注意ください。

EarPodsを装着した状態で外の音は聞こえる?

聞こえます。

電車内でアナウンスを聞き逃したくない、という場面でも使えるでしょう。ただしイヤホンを装着しながらの自転車・車の運転は危険ですので控えてください。

EarPodsは遮音性を求める方には向いていません。その場合はカナル型のイヤホンを選びましょう。

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この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
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