Anker Nano II 65Wをレビュー!コンパクト&高出力な大人気充電器

当ページのリンクには広告が含まれています。
Anker Nano II 65Wをレビュー!コンパクト&高出力な大人気充電器のアイキャッチ画像

今回ご紹介する「Anker Nano II 65W」は、「コンパクトで高出力な充電器が欲しい」という方におすすめの充電器です。

ゴルフボール程度のコンパクトさながら、ノートPCも充電できる高出力を実現。スマホからタブレット、ノートPCまでの充電をカバーできる充電性能を備えます。

Anker Nano II 65Wは非常に人気があり、Amazonを見ると記事執筆時点でのレビュー数は1.3万件、☆4.6と多くの人に選ばれており、かつ高評価を得ている充電器です。

本記事では実際の使用感をご紹介しながら、メリットだけでなく使ってみて感じたデメリットもしっかりご紹介していきます。

Anker Nano II 65W
Anker Nano II 65Wをレビュー!コンパクト&高出力な大人気充電器
総合評価
( 4 )
メリット
  • GaN(窒化ガリウム)採用でコンパクト
  • 最大65WのUSB PD・PPS充電に対応
  • コンパクトさと高出力が両立
  • 高級感のあるシンプルでシックなデザイン
デメリット
  • USB-Cポートひとつのみ搭載で同時充電はできない
  • 65W充電時はピーク時で70℃前後の発熱がある
  • 電源プラグの折りたたみが少し硬い(個体差?)
目次

Anker Nano II 65Wってどんな充電器?

Anker Nano II 65Wは、2021年7月にAnkerから発売された充電器です。新しい製品ではないものの、2025年現在でも多くのユーザーに選ばれる魅力があります。

Anker Nano II 65Wの商品画像
出典:Amazon

仕様と対応デバイス

Anker Nano II 65Wの詳しい仕様は以下のとおりです。

製品名Anker Nano II 65W
搭載ポートUSB-C x 1
USB-C出力最大65W (5V=3A、9V=3A、15V=3A、20V=3.25A)
PPS出力3.3-21V=3.25A(筆者調べ)
折りたたみ式電源プラグ
サイズ約44 x 42 x 36 mm
重量約112 g
カラーブラック ホワイト
パッケージ内容Anker Nano II 65W 取扱説明書
メーカー保証18か月 + 6か月(Anker会員登録後)
価格(税込)4,490円

対応出力は最大65Wでスマホからタブレット、ノートPCまで幅広いデバイスを充電可能です。MacBookの場合、13インチ/15インチMacBook Air、14インチMacBook Proまでカバーできる充電性能です。

USBチェッカーでAnker Nano II 65Wが対応する急速充電規格を確認為ている様子

USBチェッカーで確認してみると、一部のAndroidスマホが対応する「Programmable Power Supply(PPS)」による充電にも対応していました。Quick Charge 3.0/4+やApple 2.4Aといった複数の急速充電規格にも対応しているため、USB Power Delivery(PD)非対応のデバイスでも高速に充電できます。

「Anker GaN II」によるコンパクト設計

GaN(窒化ガリウム)を採用した充電器は今でこそ珍しくありませんが、Anker Nano II 65Wが発売された頃は、まさに先進的な設計でした。

独自の「Anker GaN II」により、Anker Nano II 65Wの本体サイズは約44 x 42 x 36 mmと、高出力ながらゴルフボールやピンポン球ほどのサイズを実現しています。

Anker Nano II 65WとApple 67W USB-C電源アダプタとのサイズ比較
Apple 67W USB-C電源アダプタ(右)

重量は約112 gで、過去にMacBookに付属されていた「Apple 67W USB-C電源アダプタ(約200 g)」の半分程度、本体の体積にいたっては半分以下というコンパクトさです。

持ち運びしやすいサイズ感

Anker Nano II 65Wの魅力は、やはり「コンパクトさ」にあります。2021年発売ながら、2025年現在でも通用するコンパクトさは、いまだ多くのユーザーから選ばれている大きな理由でしょう。

Anker Nano II 65WとiPhone 16 Proとのサイズ比較
iPhone 16 Proとのサイズ比較
Anker Nano II 65Wと13インチMacBook Airとのサイズ比較
13インチMacBook Airとのサイズ比較

ノートPCバッグの小さなポケットに入れても邪魔にならず、日々の持ち運びや出張、旅行の際の荷物を軽減できます。

Anker Nano II 65Wを電源タップに接続している様子
コンパクトだから干渉しにくい

コンセントに挿しても隣接する差し込み口に干渉しにくいため、持ち運びしない方でもコンパクトさの恩恵を受けられるでしょう。立方体に近いキューブ状デザインのため、重量のバランスが偏りにくく、壁のコンセントに挿しても安定しています。

デザイン面では、マット調のダークグレーに前面シルバーのツートンカラーで高級感のあるデザインに仕上がっています。

Anker Nano II 65Wの外観・デザイン
高級感のあるデザイン

ビルドクオリティも高く、所有欲も満たしてくれる充電器です。

折りたたみ式電源プラグ採用

Anker Nano II 65Wには「折りたたみ式電源プラグ」が採用されており、未使用時には電源プラグを本体に収納できます。

Anker Nano II 65Wの折りたたみ式電源プラグ
折りたたみ式電源プラグ

折りたためることでよりコンパクトに持ち運べますし、電源プラグが他のものに当たって傷をつけてしまう心配もありません。

65WでスマホもノートPCも快適充電

Anker Nano II 65Wを使用し13インチMacBook Airを充電してみると、実測で約〇Wと高速に充電できることを確認できました。

Anker Nano II 65Wで13インチMacBook Air(M2)を充電している様子
13インチMacBook Air(M2)を充電(実測で約62W)

15インチクラスのノートPCとなると、65Wでは足らないことも出てきます。ただ13インチクラスの「モバイルノートPC」に分類されるデバイスであれば、65Wでカバーできる場合が多いでしょう。

Anker Nano II 65Wで13インチiPad Pro(M4)
13インチiPad Pro(M4)を充電(実測で約36W)

大は小を兼ねます。これ1台持ち出せば、スマホからタブレット、ノートPCまでの充電に対応できます。

コスパ面でのメリットも出てきた

Anker Nano II 65Wが発売された当初は、同程度の充電性能を持つ他社充電器と比べてやや価格が高めとの声もありました。

ただ発売から時間が経っていることもあり、Amazonのタイムセール対象となることが多く、セール時には3,000円台前半、タイミングによっては2,000円台後半で買えることもあります。

Amazonで月1〜2回開催されているセールや、プライムデーなどの大型セールが狙い目。安くなっているところを見かけたなら買いでOKでしょう。

使っていて気になったこと

ここまでAnker Nano II 65Wの良い点がメインでしたが、続いては知っておきたい注意点や私自身が使っていて気になることをご紹介していきます。

単ポート仕様の制約

出力ポートがUSB-Cポート1基のみのため、複数デバイスの同時充電はできません。スマホとタブレットを同時充電したい方には向かず、その場合は複数ポートを用意することになります。

「同時充電できたほうがいい」という方は、少し価格帯が上がりますが「Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)」がおすすめ。

Anker Nano II 65WとAnker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)を並べている様子
Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)(右)

複数ポート搭載・65Wクラスではトップクラスのコンパクトさで、携帯性と利便性が両立された優秀な充電器です。あわせてチェックしてみてください。

そこそこの発熱がある

Anker Nano II 65Wをフルパワーで連続使用したとき、本体の表面温度がピーク時で70℃前後になります

※ 16インチMacBook Proを充電開始してから約40分後の表面温度。室温は約25℃。

Anker Nano II 65Wの充電時の表面温度を計測している様子
表面温度はピーク時には70℃前後に達する

これは数秒間指で触れていられないほどの温度。初めての方だとびっくりするかもしれませんが、他の充電器と比べて特別高温になるわけではありません。だいたいこんなもんです。

実際には、これほどの温度が長時間続くわけではありません。出力が高い分、それだけ早く充電が完了します。接続デバイスがフル充電に近づけば、温度は徐々に下がっていきます。

高出力な充電器では仕方のない部分ではありますが、「そこそこの発熱がある」ということは知っておいたほうがいいですね。

電源プラグの折りたたみが硬い?

使っていて少し気になったのが、電源プラグの折りたたみが硬いというか、少しぎこちないこと。展開時は問題ないのですが、収納するときにひっかかりを感じます。

特に使用に問題があるわけではありません。もしかすると個体によって異なるかもしれませんが、私の手元にあるものだと、使い始めてしばらくは硬く感じました。繰り返し使ううちにスムーズに開閉できるようになってきた気がします。

レビューまとめ

Anker Nano II 65Wは、発売から時間が経った今もなお多くのユーザーから選ばれている人気充電器です。幅広いデバイスの充電をカバーする高い充電性能と、持ち運び時の携帯性が両立されており、どのような用途においても活躍してくれるはずです。

USB-Cポートがひとつしかなく同時充電はできませんが、複数デバイスを持っていても、同時に充電することって意外に限られますからね。それに複数ポートを搭載する充電器だとサイズ・重量も大きくなってしまいます。

Anker Nano II 65Wは、USB-Cポートひとつで対応でき携帯性を重視したい方におすすめです!

よくある質問

カラーバリエーションはある?

発売時はブラックのみでしたが、後にホワイトが追加されています。現在はブラックとホワイトの2色展開です。

安全性は大丈夫?

Anker Nano II 65Wには、Anker独自の多重保護システム(過電圧保護・短絡防止・温度管理など)が搭載されており、、国際安全規格「IEC 62368-1」に準拠した設計です。過熱や過電流を防ぐ保護回路により、長時間の使用でも安全性が考慮されています。

16インチMacBook Proも充電できる?

問題なく充電できますが、16インチMacBook Pro付属の「Apple 140W USB-C電源アダプタ」と比べると充電速度は遅くなります。

16インチMacBook Proを含む「15インチクラスのノートPC」を充電したい場合、100W以上の出力が可能な充電器がおすすめです。

Androidスマホも急速充電できる?

ほとんどのAndroidスマホはUSB PDによる充電に対応するため、問題なく急速充電できます。Anker Nano II 65WはPPS充電に対応します。対応するAndroidスマホをお持ちであれば、PPS充電の恩恵も受けられます。

Anker Nano II 65Wは、急速充電規格「Quick Charge」にも対応します。USB PDの仕様上、本来はUSB PD以外の急速充電規格に対応することは規格違反とされていますが、実際にはUSB PDに非対応でも、Quick Chargeに対応するデバイスであれば急速充電可能です。

保証期間はどのくらい?

18か月のメーカー保証が提供されており、Anker会員に登録することでさらに6か月保証が延長されます。会員登録すれば合計で24か月の保証を受けられます。

シェアいただけると励みになります!

この記事の著者

Apple製品まわりのガジェットを中心にレビューしているガジェット専門家。元家電量販店員で元スマホ販売員。レビュー記事では「で、実際のところはどうなの?」と言うことを大事にしています。
運営者情報はこちら
コンテンツ制作ポリシーはこちら

目次