Apple Watchはいらない?後悔するパターンは?8年使ってみて感じたこと

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今回の記事では、「Apple Watchはいらない?買って後悔するパターンは?」についてご紹介します。

私がApple Watchを使い始めたのは、Series 3が発売された2017年のこと。かれこれ8年ほど愛用していることになります。

気に入っているからこそ使い続けてきたわけですが、私のようにApple Watchにハマる人がいる一方で、「おすすめしにくい人」や「合わない人」がいるのも事実です。

  • Apple Watchが気になるけど、自分に合わなかったらどうしよう?
  • 後悔しないためにデメリットもしっかり知っておきたい!

本記事はこのような方の参考にしていただける内容です。後悔しないためにも、Apple Watchの購入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

後悔してしまうパターンとは?

「Apple Watchを買ってよかった」と感じる方が多くいる一方で、「自分には必要なかった」と購入を後悔してしまう方がいるのも確かです。

ここでは、Apple Watchを買って後悔してしまう「ありがちなパターン」についてまとめました。

1. メインのスマホがiPhoneでない

2025年秋登場予定の「watchOS 26」を使用するには、「iOS 26」に対応する以下のiPhoneが必要です。

iOS 26(2025年秋)に対応するiPhone
  • iPhone 16シリーズ
  • iPhone 15シリーズ
  • iPhone 14シリーズ
  • iPhone 13シリーズ
  • iPhone 12シリーズ
  • iPhone 11シリーズ
  • iPhone SE(第2世代以降)

「Androidスマホをメインで使っていて、iPhoneはサブ」という方がApple Watchを買ってしまうと、後悔してしまう可能性大です。

メインのスマホがiPhoneでなければ、Apple Watchの便利さを最大限に体感することはできません。「将来的にiPhoneからAndroidスマホに乗り換えるかもしれない」というパターンも注意ですね。Apple WatchはiPhoneユーザーであることが前提の製品です。

Androidスマホをメインでお使いの場合は、Googleのウェアラブルデバイス向けOS「Wear OS」を搭載するスマートウォッチがいいでしょう。FitbitやGarminなど、Androidスマホで使えるスマートウォッチはたくさんあります。

2. 「腕時計」の感覚で買ってしまう

デザイン性やファッション性、ブランド、希少性、機能性など、一般的な腕時計に求めるものは人それぞれかと思います。身だしなみの一環として身に付けている方もいるでしょう。

しかし、そのような一般的な腕時計に求められることに期待してApple Watchを購入してしまうと後悔してしまう可能性があります。

Apple Watchは、腕時計というよりは「スマホに近いデバイス」です。通話したりLINEメッセージを送受信したり、マップアプリで現在地を確認したりと、できることは「ほぼスマホ」です。

Apple Watchは、ひと目見ればそれだと分かるデザインです。高級腕時計のようなデザイン性やファッション性、ステータス性はなく、指向が異なります。

3. 毎日の充電が面倒に感じる

バッテリーで動作するApple Watchは、毎日の充電が欠かせません。

Apple Watchを充電

公称ではApple Watch Series 10・SEで最大18時間、Ultra 2で最大36時間となっています。

公称値は諸々の使い方込みの時間。Apple Watch Series 10を使っている私の感覚だと、余裕で1日もちます。

  1. 入浴時の1時間程度でフル充電
  2. 装着したまま就寝して睡眠トラッキング
  3. 日中は通知の確認や通話、LINEでのやり取り、1時間程度のワークアウト
  4. 入浴時に充電(この時点でバッテリー残量が20%前後)

だいたい上記のような充電サイクルです。腕時計を外して定位置に置くように、Apple Watchも充電スタンドに置くだけなので、私としては充電の面倒さはさほど感じていません。

それでも「充電が面倒」と感じる方もいるかと思います。そういう方には毎日の充電が必要になるApple Watchは向いていないでしょう。

4. 個性を出しにくい

「個性を出しにくい」という点は、紛れもないApple Watchのデメリットです。文字盤のカスタマイズやバンド交換、ケースの装着である程度の個性は出せるものの、ひと目でApple Watchだと分かるデザインは変えられません。

「あの人、Apple Watchを手首に着けているな」とユーザーさんを発見することがよくあります。「他人と被るのは嫌だ」と感じてしまう方は、Apple Watchが向いていないかもしれません。

5. 通知のコントロールが必須に

Apple Watchには「通知に確実に気付ける」という大きなメリットがあります。手首に密着している状態ですので、Apple Watchが振動すれば確実に気付きます。

しかし、同時にしっかりと通知をコントロールしておかないと、シャワーのように浴びせられる通知に振り回されてしまうかもしれません。オフの日に仕事関連の通知は見たくないですし、逆に仕事中にSNSの通知を見てしまうと気になって仕事が進みません。

Apple Watchを活用する上では、通知のコントロールは必須です。

6. なくて困るシーンは限られる

Apple Watchにはたくさんの便利機能が搭載されていますが、それらのほとんどは「あれば便利な機能」で、「なくては困る機能」は限られます。

Apple Watchを家に忘れてきても、iPhoneがあれば困ることはありません。「忘れてきてしまったけど、困らないし」となり、それが「別にいらないかも」となってしまうパターンも考えられます。

もちろん、Apple Watchだからこそできることもたくさんあります。心拍数や血中酸素濃度、心電図の測定は、Apple Watchだからこそできることです。こういった「ならではのメリット」に魅力を感じるかどうかがポイントになるでしょう。

私がApple Watchを使い続ける理由

Apple Watchを使い始めてかれこれ8年近くになりますが、世代が更新されるたびに買い替えるほど気に入って使っています。

続いては、なぜ私がApple Watchを使い続けているのかをご紹介していきます。あくまでもいちユーザーの感想ではありますが、購入を悩まれている方の参考になればと思います。

1. iPhoneを取り出さず通知を確認できる

なんといってもこれですね。iPhoneを取り出すことなく、手首で通知と通知内容を確認できるのは非常に便利。「通知に確実に気付ける」ということもポイントです。

通知の内容を手元で確認できる(Apple Watchでなにができる)
通知・通知内容を確認できる

Apple Watchに対応するアプリでは、通知の確認だけでなくアクションを起こせるものもあります。例えば、Apple WatchのLINEアプリでは、届いたメッセージを確認できるだけでなく、それに返信することも可能です。

2. 重宝する「iPhoneを探す」機能

「iPhoneを探す」機能は、地味ながら使用頻度の高い便利機能。

iPhoneの居場所を探せる2(Apple Watch)

Apple Watchのコントロールセンターにある「iPhoneアイコン」をタップすると、iPhoneから音が鳴り場所を知らせてくれます。アイコンを長押しすると、音が鳴るのと同時にiPhoneのLEDフラッシュが点滅し、暗い環境でも見つけやすくなります。

「iPhoneをどこに置いたっけ?」と探し回ることが多い私にとっては、非常に重宝する機能。Apple Watchを使い続ける決定的な機能ではないものの、便利で日常的に使っているのでご紹介しました。

ちなみに、Appleの紛失防止タグ「AirTag」もApple Watchから音を鳴らして探せます。

3. 充実のヘルスケア関連機能

これが私がApple Watchを使い続ける最大の理由です。Apple Watchを身に付けて生活するだけで、歩数や消費カロリー、心拍数、体温、呼吸数など、あらゆるデータが蓄積されていきます。

風邪をひくと心拍数が通常よりも高くなったり、体温が上がったり、呼吸数が増えたり、眠りが浅くなったりなど、Apple Watchをつけていると身体の状態の変化にいち早く気付くことができます。

また、これを書いている数か月前にApple Watchの「睡眠時無呼吸の通知」がきっかけでダイエットを開始。運動習慣を見直して体重を約10kg減らすことができました。きっかけもそうですし、継続できたのは消費カロリーなどの記録を見てモチベーションを保てたからです。

Apple Watchには、他にも睡眠トラッキングや周期記録、心電図や血中酸素濃度の測定など様々なヘルスケア関連機能が搭載されています。こういった機能に魅力を感じるのであれば、きっとApple Watchを気に入るはずです。

4. 便利なApple Pay

Apple WatchのNFC決済(非接触型決済)を使えば、駅の改札を通るのもコンビニでの買い物も手首をかざすだけでOK。

Apple Watchで電子マネー決済ができる
Apple Watchでの決済が便利!

iPhoneで決済するときは、Face IDやTouch IDによる生体認証が必要ですが、Apple Watchでは不要です。サイドボタンをダブルクリックするか、「エクスプレスカード」に登録している交通系ICカードなら文字どおりかざすだけです。

以下はApple Watchが対応する決済サービスの例です。

交通系ICカード
  • Suica、PASMO、ICOCA
クレジットカード連携
  • iD
  • QUICPay / QUICPay+
その他の電子マネー(QR/バーコード決済など)
  • PayPay
  • au PAY
  • 楽天ペイ
ポイントカード
  • dポイントカード
  • Pontaカード
  • 楽天ポイントカード(楽天Pay)

個人的によく使うのは交通系ICカードと楽天ペイですね。iPhoneを取り出さずとも決済できるので便利。日常的に使っている欠かせない機能です。

5. 転倒検出、衝突事故検出、緊急SOS

Apple Watchには、着用者の転倒や衝突事故を検出してくれる機能が搭載されています。転倒や衝突事故を検知し、着用者が反応できないときに自動的に緊急通報(119)してくれます。

「転倒検出」はApple Watch SEとSeries 4以降、「衝突事故検出」はApple Watch Ultra/Ultra 2とSeries 8以降が対応します。

「一人でいる時間が長い」という方だと、もし転倒や発作で倒れてしまった場合、通報してくれる人がいません。車やバイク、自転車を運転される方もそうですね。単独事故を起こして、もし周りに通報してくれる人がいないこともあるでしょう。

想像するだけで恐ろしいですが、Apple Watchは、まさにそういうときに救世主となってくれます。助かる確率が上がるという部分で安心感があり、これもApple Watchを使い続ける理由のひとつです。

ちなみに、転倒・衝突事故を検出してから緊急通報されるまでの流れは以下のとおりです。

着用者の転倒を検出
Apple Watchはいらない?後悔するパターンは?8年使ってみて感じたこと
「緊急SOS」をスライド、もしくは「大丈夫です」をタップ

「緊急SOS」をスライドすると、「警察(110)」「火災・救急(119)」「海上保安庁(118)」のどこに通報するかを選択できます。

着用者が反応できないとき

転倒を検知してから1分間になんの動作や操作が認められない場合は、30秒間のカウントダウン(振動と警告音)のち自動的に緊急通報(119)され、緊急通報先に転倒を検知した旨と位置情報を知らせる音声メッセージが再生されます。

「ヘルスケア」アプリに「緊急連絡先」を登録している場合は、緊急通報とともに緊急連絡先にも転倒を検知した旨と位置情報が通知されます。

おすすめなのはこんな人

Apple Watchがおすすめなのは、以下に当てはまるような人です。

  • 複数のApple製品を所有している
  • ヘルスケア関連機能に魅力を感じる
  • 仕事効率化系アプリを愛用している

複数のApple製品を所有している

Apple Watchを使うにはiPhoneが必要ですが、AirPodsやiPad、Mac、Apple TV 4Kなど複数のApple製品を愛用されている方であれば、間違いなくApple Watchを気に入るはずです。

Apple Watchとの連携が便利!
  • iPhoneで再生中の音楽コントロール
  • iPhoneとMacのロックを自動解除
  • iPhoneのカメラでリモート撮影
  • メモアプリやリマインダーアプリの同期
  • Apple TV 4Kの操作

Apple Watch・他のApple製品間の便利な連携機能は、他にもたくさんあります。

ヘルスケア関連機能に魅力を感じる

ヘルスケア関連機能は、Apple Watchの大きな強みです。ワークアウトやスポーツ、アウトドア用途では大活躍してくれますし、睡眠トラッキングや心電図の計測まで、Apple Watchはヘルスケア全般をサポートしてくれます。

Apple Watchを身に付けて過ごすだけで歩数や消費カロリー、睡眠時間などのデータが蓄積されていきます。運動習慣がある方はもちろん、そうでない方もApple Watchが運動習慣・生活習慣改善のきっかけとなってくれるでしょう。

仕事効率化系アプリを愛用している

Apple Watchは、カレンダーやタスク管理アプリ、タイムログ系アプリ、ノートアプリといった仕事効率化系アプリと相性抜群です。

Apple Watchでスケジュール・タスク管理できる(リマインダー)
仕事効率化系アプリはApple Watchと相性抜群!

Appleのリマインダーアプリをはじめ、多くのカレンダー・タスク管理アプリがApple Watchに対応します。忘れないうちにすばやくスケジュールやタスクを追加できますし、確実に届けてくれる通知や内容を確認するのも便利です。

個人的によく使っているのは、カレンダーアプリの「Fantastical」やタスク管理アプリ「Things 3」、タイムログアプリ「aTimeLogger」、「ボイスメモ」など。このあたりの仕事効率化系アプリを愛用されているなら、これがApple Watchを選ぶ理由になります。

後悔してしまうのはこんな人

逆にApple Watchを買って後悔してしまうのは以下のような人です。

  • デザインが好みじゃない、被るのが嫌だ
  • ヘルスケア関連機能に魅力を感じない
  • iPhone縛りを許容できない

デザインが好みじゃない、被るのが嫌だ

Apple Watchは毎日身に付けるものですから、デザイン性やファッション性を求めるのは当然かと思います。「デザインが好みじゃない」という方は、Apple Watchを選ぶべきではないでしょう。

正直なところ、私はApple Watchのデザインをかっこいいともかっこ悪いとも思っていません。それなりにバンド交換を楽しんではいるのですが、ファッションというより「とにかく便利だから使っている」という感じ。スマホを携帯するのと同じ感覚です。

また、Apple Watchを使う以上、他の人と被ることが多いのも仕方のないことです。これが気になる方は、Apple Watchを購入して後悔してしまうかもしれません。

ヘルスケア関連機能に魅力を感じない

ヘルスケア関連機能は、Apple Watchならではの機能であり目玉の機能です。これに魅力を感じない方は、一般的な腕時計のほうがいいかもしれません。

通知を確認できたりかざすだけで決済できたり、電話通話やLINEメッセージの送受信ができたりとヘルスケア関連以外にも便利な機能もありますが、一歩引いてみるとスマホでもできることばかりです。

Apple Watchでしかできない「ならではの機能」に魅力を感じるかどうかがポイントです。

iPhone縛りを許容できない

Apple Watchを使い続ける限り、iPhoneに縛られることになります。2台持ちしない限りは、Androidスマホに乗り換えられません。

例えば、ガーミンやFitbitのスマートウォッチは独自のOSを採用しており、iPhoneとAndroidスマホに両対応します。「iPhoneに縛られたくない」という方は、Apple Watch以外の選択肢を検討してみるといいでしょう。

買って後悔するパターンまとめ

今回は「Apple Watchはいらない?買って後悔するパターンは?」をテーマにご紹介しました。

後悔するパターン
  1. メインのスマホがiPhoneでない
  2. 「腕時計」の感覚で買ってしまう
  3. 毎日の充電が面倒に感じる
  4. 個性を出しにくい
  5. 通知のコントロールが必須に
  6. なくて困るシーンは限られる

上で挙げた6つのパターンに当てはまる場合は、Apple Watchは「なくても困らない」可能性が高いです。逆に通知をすばやく確認したい、ヘルスケア関連機能に魅力を感じる、Apple製品間の連携を活用したい、といったニーズがはっきりしているなら、Apple Watchの購入に後悔はしないはずです。

Apple Watchはできることが多い分、使い道が曖昧だと持て余してしまいがちです。生活で確実に役立つ場面を1〜2つでも思い描けるなら試してみみる価値あり、そうでなければ見送るのもひとつの選択肢です。

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