本記事は、「Apple Watchにカバー・保護フィルムは必要なの？それともいらない？」というテーマで、Apple Watchにおける保護フィルムの必要性について解説します。
Apple Watchにはそうかんたんに傷はつかないから、カバー・保護フィルムなんていらないよ！
なかにはこう主張される方もいますが、「Apple Watchにカバー・保護フィルムはいらない！必要ない！」は本当なのでしょうか？
先に結論を書くと、Apple Watchのディスプレイや側面部分のケースに傷をつけたくないのならカバー・保護フィルムは必要です。
「Apple Watchにカバー・保護フィルムはいらない」は本当？
記事内の「ケース」とは、アルミニウムケースやステンレススチールケースといった「Apple Watchの側面部分」を指しています。Apple Watchを保護する「カバー」と表記を使い分けています。
「Apple Watchには傷がつくことがないから、カバー・保護フィルムはいらない」は間違っています。
なぜなら、Apple Watchのディスプレイ・側面のケースには普通に傷がつくからです。
上は私がこれまでカバー・保護フィルムなしで使ってきたApple Watchたちです。ご覧のとおり、普通に傷がついてしまっていますよね。
傷を気にせずガシガシ使うのもそれはそれでありですが、「買い換え時に売却したいからキレイに使いたい」という場合は、カバー・保護フィルムの装着をおすすめします。
カバー・保護フィルムが必要なパターン
Apple Watchのディスプレイ・ケースに普通に傷がついてしまうことはご紹介したとおりです。ここでは、Apple Watchにカバー・保護フィルムが必要なパターンについてまとめました。
必要1 : Ion-Xガラス採用のApple Watchを使っている
Apple Watchのディスプレイに使われるガラス素材には「2種類」あります。
- Ion-Xガラス
- サファイアクリスタルガラス
どちらのガラス素材が使われているかは、Apple Watchのケースの種類で判別できます。
| ケースの種類 | 採用されているガラス素材 |
|---|---|
| アルミニウムケース | Ion-Xガラス |
| チタニウムケース ステンレススチールケース セラミックケース | サファイアクリスタルガラス |
気になるのは「Ion-Xガラスとサファイアクリスタルガラスにどれほどの強度の差があるのか」というところ。
上は私が約1年半にわたって使用したApple Watch Series 3です。アルミニウムケースですので、Ion-Xガラスが採用されているモデル。このとおり、目立つ擦り傷がついてしまっていますね。
上は約2年使用したApple Watch Series 5です。チタニウムケースなのでディスプレイにはサファイアクリスタルガラスが使われています。一度アスファルトに落としていますが、ディスプレイには一切の傷がありません。
このとおり、Apple Watchには普通に傷がつきます。特にIon-Xガラス採用のアルミニウムケースのApple Watchを使っていて、ディスプレイへの傷が気になるなら保護フィルムは必須です！
必要2 : ケースへの傷が気になる方
Apple Watchのケースにも、傷がついてしまうリスクがあります。側面部分にあるのでディスプレイよりはそのリスクは低いものの、硬いものにぶつければディスプレイと同様に普通に傷がつきます。
私のApple Watch Series 3のアルミニウムケースは、ところどころ欠けてしまっています。特にアルミニウムケースの場合、えぐれるような欠け方をするので目立ちやすいですね。
ステンレススチールケースも細かな擦り傷が目立ちます。光沢のある素材だけに余計に目立つ印象を受けます。
Apple Watch Sereis 5のチタニウムケースにも小さな傷がついてしまっています。頑丈なチタニウムケースでも決して傷がつかないわけではありません。
「ディスプレイだけでなくケースの傷も気になる」という方は、保護フィルムと一緒にカバーも用意しておきましょう。
必要3 : リセールバリューを下げたくない
Apple Watchを含むApple製品は、新品価格が下がりにくいかわりにリセールバリューも下がりにくく、キレイな状態を保てれば売却時に高く売れます。
個人的に傷は気にならないけど、売却時に高く売りたいからキレイな状態を保ちたい。
これもカバー・保護フィルムが必要なパターンのひとつです。
必要パターン4 : 破損・損傷リスクを抑えたい
AppleにApple Watchの修理を頼むと、以下の修理費用がかかります。
| Apple Watchモデル | 修理サービス料金（その他の損傷） |
|---|---|
| Series 10 （GPS/アルミニウム） | 45,800円 |
| Series 10 （セルラー/アルミニウム） | 53,800円 |
| Series 10 （セルラー/チタニウム） | 61,800円 |
| Ultra 2 | 75,800円 |
| SE（第2世代） （GPS/アルミニウム） | 31,400円 |
| SE（第2世代） （セルラー/アルミニウム） | 35,800円 |
Apple Care+に加入していれば9,200円と安く修理できますが、そうでない場合の修理費用は、買い換えが選択肢に入ってくるほどの価格となってきます。
衝撃の強さによってはカバー・保護フィルムで防ぎきれないこともアルかもしれません。ですが、カバー・保護フィルムの装着で助かる確率は上がるはずです。
必要5 : カバーのデザインを楽しみたい
保護目的だけでなく、iPhoneケースのようにカバー交換を楽しめるメリットもあります。
Apple Watch向けカバーでは、おしゃれでかっこいいカバーがたくさん販売されています。自分好みのデザインのカバーを用意することで、よりApple Watchを楽しめるでしょう。
Amazonで「Apple Watch向け保護カバー」をみる
カバー・保護フィルムがいらないパターンとは？
ここでは、逆に「カバー・保護フィルムがいらないパターン」についてまとめました。
不必要1 : サファイアクリスタルガラスのモデルを使用している
サファイアクリスタルガラスが採用されている、「アルミニウムケース以外のApple Watch」の場合、保護フィルムは必須でないと思っています。
サファイアクリスタルガラスのモース硬度は、ダイヤモンドに次ぐ「9」となります。まったく傷がつかないわけではないものの、Ion-Xガラスと比べて傷がつきにくいの確かです。
ただし、Apple Watchのケースには素材かかわらず傷がつきますのでご注意ください。
不必要2 : 傷を許容できる
傷がつくのは承知の上で、カバー・保護フィルムを装着せずガシガシ使うのもありだと思っています。
使い込まれた傷だらけのApple Watchもそれはそれで魅力的ですし、過度に傷を心配するよりも精神的にラクです。
傷を気にせずガシガシ使うのもあり！ある意味、いちばん羨ましい使い方かも……。
おすすめのカバー・保護フィルムをご紹介
参考にApple Watchユーザーにチェックして欲しいカバー・保護フィルムをご紹介します。
AUNEOS 湾曲にもフィットする薄型保護フィルム
Apple Watch向けの保護フィルムを購入し試してきましたが、保護フィルムをお探しならこれで間違いないです。
ポチップ
厚さ0.16mmの薄型のTPUフィルム。ディスプレイの端が湾曲しているApple Watchの場合、硬く折れ曲がらないガラスフィルムではなく、湾曲にフィットするTPUフィルムがベストです。
貼り付けはかんたん。詳細は公式動画で紹介されています。
貼り付けの流れとしては、以下のとおり。
- Apple Watchからバンドを外し電源をオフにする。
- 付属の土台のシールを剥がし、テーブルなどに固定する。
- その土台の上にApple Watchをセット。
- 付属のクリーニングセットでディスプレイにをキレイに。
- 保護フィルムに貼られている1番のシールを剥がし、ディスプレイに貼り付ける。
- 2番、3番のシールを順に剥がし、付属のヘラを使い貼り付ける。
- ある程度空気を押し出したら、1〜2日ほど放置。勝手に空気が抜けてくれる。
実際に貼り付けてみましたが、苦手は私でもかんたんに貼り付けられました。ディスプレイが小さいのでスマホ用保護フィルムと比べると貼り付けの難易度は低めです。
ちなみに貼り付け時にわずかに空気が残ることがありますが、1〜2日で勝手に抜けてくれます。
薄手のフィルムということもあって、貼られているかどうかが分からないほどの仕上がりです。端の湾曲部分にもしっかりくっついてくれています。
上でApple Watch Series 10に貼り付けていますが、それ以前の機種にも対応する製品が販売されています。5枚入りで安心ですし、ひとつ買っておけば次の買い替え時までもってくれるはずです。
AUNEOS ディスプレイと側面のケースを保護できるカバー
Apple Watchのディスプレイと側面のケースをまるごと保護できるカバーもあります。
ポチップ
貼り付けはかんたんで、Apple Watchをキレイにしたあとでカバーを装着するだけ。
このように全体的に保護できるので、傷対策としては万全でしょう。
カバーを装着するとどうしてもデジタルクラウンの操作性は落ちてしまいますね。これはこの製品に限ったことではなく、側面を覆うカバーでは仕方のないところ。
ディスプレイと側面のケース部分も保護したいという方には、このタイプが候補になるでしょう。
NIMASO Ultra 2におすすめのガラスフィルム
Apple Watch Series 10やSEには、湾曲にフィットするTPUがおすすめなのですが、ディスプレイが平坦なApple Watch Ultra 2/Ultraには「ガラスフィルム」がおすすめ。
ポチップ
ディスプレイが平坦なのでガラスフィルムを貼り付けても浮きが発生しにくいですし、TPUフィルムに比べて貼り付けの難易度がさらに低くなります。
NIMASOのガラスフィルムは位置決めサポートしてくれる「ガイド枠」付き。
ディスプレイをキレイにした後にガイド枠をセット、ガラスフィルムの粘着面のフィルムを剥がし、ガイド枠に書かれた矢印方向に軽く押しつけた状態で落とすようにして貼り付けます。位置決めの必要がないぶん、ラクに貼り付けできますね。
これで貼り付け完了です。かんたんかつキレイに貼り付けられました。
上ではApple Watch Ultraに貼り付けています。貼り付け後1年以上経ったいまでもキレイな状態を保っています。この間、Apple Watchを着けたままプールや海で泳いだりしているんですけどね。耐久性も問題なしです。
傷が気になるならカバー・保護フィルム装着が安心
繰り返しになりますが、Apple Watchのディスプレイ・ケースへの傷が気になるなら、やはりカバー・保護フィルムの装着が安心です。
特に、Ion-Xガラス採用のアルミニウムケースのApple Watchをお使いの場合ですね。「Apple Watchのディスプレイには強化ガラスが使われているから大丈夫」と考えている方が意外と多いですが、一回の落下や衝撃で思いのほかかんたんに傷がついてしまいます。
一方でサファイアクリスタルガラスの強靱は確か。絶対に傷がつかない・割れないということはありませんが、かんたんには傷がつきません。もちろん、大事を考えてカバーや保護フィルムを装着しておくのはありです。
ぜひ本記事を参考にしていただき、Apple Watchのカバー・保護フィルムの導入を検討していただければと思います！
こちらの記事もおすすめです！
よくある質問
- Apple Watchに保護フィルムは必要？
-
Apple Watchをキレイな状態で保ちたいのであれば、カバー・保護フィルムの装着は必要です。装着しておくことを強くおすすめします。
いくら気をつけていても、Apple Watchには擦り傷などがついてしまいます。「リセールバリューを落としたくない」などの理由で傷をつけたくない場合は、カバー・保護フィルムを装着しておきましょう。
- Apple Watchにカバーは必要？
-
Apple Watchの側面部分を保護するカバーも、保護フィルムと同じく傷をつけたくないのなら装着しておいたほうがいいです。
ただ側面部分に擦り傷ができたとしても機能に影響することはほとんどないので、私自身はディスプレイのみ保護フィルムを貼り、カバーは装着していません。
- Apple Watchにカバー・保護フィルムがいらないパターンは？
-
Apple Watchのディスプレイにサファイアクリスタルガラスが使われているモデルをお使いであれば、保護フィルムは必須ではありません。傷に強いのは確かで、ちょっとやそっとでは傷が付きません。
しかし、そんなサファイアクリスタルガラスでも欠け・割れが発生する可能性はゼロではありません。万が一にも傷を付けたくない場合は、保護フィルムを貼っておきたいほうが安心です。
- カバー・保護フィルムの装着でタッチ操作の反応が悪くなることはある？
-
製品によってはあり得ます。
保護フィルム単体であれば気にする必要はありませんが、ディスプレイとApple Watch側面部分を同時に保護できるカバーの場合、タッチ操作時の反応が悪くなることがあります。
